鎌倉『報国寺』別名『竹の寺』竹と緑と抹茶の非日常空間
日本で有名な観光地「鎌倉」でミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの3つ星の評価を得ている『報国寺』。この三ツ星評価(わざわざ旅行する価値がある)は鎌倉でも2か所しかない場所です。美しい竹林が有名となり、別名「竹の寺」とも呼ばれる日本有数のお寺。外国の方も日本人以上に来られる、鎌倉でも「THE日本」を代表するお寺です。
約2,000本の孟宗竹(もうそうちく)が天高く伸びる緑豊かな庭園で過ごす時間は、日常から離れる貴重な体験を味わえます。ただ、外国の観光客も非常(異常)に増加しており、日本の観光の方と合わせ非常に多くの方が訪れています。静けさを楽しめる状況ではなくなっているのが実情です。
1334年に建立された報国寺は、足利氏・上杉氏の菩提寺でもある歴史あるお寺です。苔むした鮮やかな緑が美しい庭園を抜け、2,000本の竹林を堪能、その竹林を見ながらの抹茶を頂くのを楽しむ、この流れが報国寺の味わい方と思います。
非日常空間に浸る竹の寺『報国寺』
神秘的で心癒される空間へ誘う『報国寺』散策をご紹介
報国寺への入口・山門「薬医門」
木々に囲まれ、重厚感のある山門「薬医門」くぐり、その先になだらかな坂の参道が本堂へ続いています。
苔むした地表が長い時の流れを感じます。この綺麗に整備された庭園を森の中にいるようなマイナスイオンを浴びながら本堂へ向かいます。
報国寺本堂
本堂には鎌倉市指定文化財の報国寺本尊・釈迦如来坐像がまつられてます。
本堂脇には「鐘楼(かねつき堂)」と「五輪塔群」。「鐘楼」は宝暦7年(1757年)に建てられ、報国寺で最も古い建物です。本堂も大正時代の関東大震災前は茅葺きでしたが、現在はこの鐘楼だけが茅葺きで残っています。「五輪塔群」には鎌倉幕府滅亡時、北条家に殉じた鎌倉将士がまつられてます。
報国寺「竹の庭」
本堂横に報国寺の「竹の庭」入口があり、こちらで拝観料を支払います。同時に、竹林の散策のみか、中にある「休耕庵」で抹茶を頂くことが出来る抹茶券も購入するか聞かれます。ここは、是非、抹茶も頂きましょう。
「竹の庭」拝観料は高校生以上400円、小・中学生200円、抹茶券(干菓子付)は600円。抹茶券の受付は9:00~15:30と受付終了時間が早いので、抹茶処も楽しむなら早めのお時間に伺いましょう。
竹林内の散策路は綺麗に整備され、幻想的な竹林の風景が広がります。数えきれない孟宗竹が空高く伸びており、まさにマイナスイオンたっぷりという趣。
竹林の中に佇む抹茶処「休耕庵」
報国寺の抹茶処「休耕庵」。「竹の庭」の中に佇むお茶処です。一組一組、竹林が目の前に広がる席に案内され、一人ひとり、千菓子が添えられた抹茶が提供されます。(抹茶を頂くときは、千菓子から先にどうぞ)日本の方も、外国の方も竹林眺めながら抹茶を頂いている風景、まるで京都の様です。
抹茶を堪能した後、器返却時に「よろしければ懐紙お持ち帰りください」と言われるので、皆さん記念に持って帰ります。
竹の庭内にある庭園「枯山水」
山や川の様子を石で表した枯山水。竹の庭にあります。玉砂利が敷き詰められ、整然とした庭園はまさしく「日本の美」。風景から静けさを感じる場所です。
報国寺の「やぐら」
竹の庭奥には足利一族の「やぐら(墓)」が見えます。この横穴式のやぐらは鎌倉エリアに多く存在します。ここには、室町幕府を開いた足利尊氏の祖父である足利家時など足利一族が祀られてます。教科書にも出てくる名前で、歴史を感じられます。
『報国寺』アクセス・拝観時間
アクセス
名称 | 臨済宗建長寺派 報国寺 |
住所 | 神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目7番4号 |
電話番号 | 📞0467-22-0762 |
最寄り駅駅 | JR鎌倉 |
最寄りバス停 | 浄明寺バス停(京急バス) |
駐車場 | 無料駐車場あり(ほぼ止められず) |
公式HP | https://houkokuji.or.jp/ |
『報国寺』所在地図
拝観時間・拝観料
竹の庭・拝観時間 | 9:00~16:00 |
休耕庵・受付時間 | 9:00~15:30 |
拝観料 | 高校生以上/小・中学生 | 400円/200円 |
抹茶券 | 1人 | 600円 |
竹の庭・鎌倉『報国寺』のまとめ
観光地・鎌倉の人気スポットとして名前が挙がる『報国寺』。2,000本もの竹が生い茂る「竹の庭」はマイナスイオンがみなぎるパワースポット。その竹林に囲まれながら抹茶も味わえる、まさに「THE日本の美」的観光スポットです。日本のみならず、海外からも注目を浴びている今、『報国寺』を訪れる人々の数が増えており、混雑感は否めませんが、訪れるタイミングがあれば一度は2,000本の竹林に囲まれてみることをおススメします。