『龍峰寺』(りゅうほうじ)の歴史
600年を超える歴史と国指定・市指定の重要文化財がある海老名市国分北にあるお寺が「龍峰寺(りゅうほうじ)」(臨済宗)です。
龍峰寺(りゅうほうじ)が創建されたのは1341年(室町時代初期)、円光大照禅師が開基したと言われています。
かつては、現在の位置より南の台地(海老名中学校)にありましたが、1929年に火災被害の時、神仏分離・廃仏毀により使われなくなっていた末寺の「清水寺(せいすいじ)」のあった国分北に移築されています。
『龍峰寺』の重要指定文化財とは
国指定重要文化財
【木造千手観音立像】(清水寺式千手観音像) 像高192cm / カヤの一木造
この「千手観音立像」は『龍峰寺』より歴史が古く、京都『清水寺』に安置されている像と同じ様式で造られており、平安時代には造像されたのではと言われています。
左右脇手から各一手を頭上に高く組み、掌の上に阿弥陀如来の化仏一体を安置している珍しい様式の仏像で「清水寺式千手観音」と呼ばれています。
国指定重要文化財の「木造千手観音立像」は元旦と3月17日(千手観音像の縁日)に開帳され、開帳日は多くの参拝客で訪れます。
市指定重要文化財
【仁王門・仁王像】
この仁王門(市指定重要文化財)は元禄12年(1699年)この地に観音堂と共に建立され、寛延4年(1751年)に再建、昭和51年(1976年)に解体修理されたもので、木造平屋建切妻造りの四脚門です。中の仁王像は蜜迹金剛力士(みつしゃくこんごうりきし)で、共に魔を払い山内の鎮静を守護する像で、像高約210センチメートルです。
仁王門前の説明板より
寛延4年(1751年)大仏師薩磨によって造られた忿怒形でよく整った見事な容姿です。
木々の中に突如現れる「仁王門」。中に鎮座する「仁王像」と共に迫ってくる存在感です。
【観音堂】
龍峰寺の観音堂は1699年(元禄12年)の建立。龍峰寺前の旧清水寺の本堂です。1737年(元文2年)に再建されています。
【歌川国経の絵馬】
有名な「歌川国経筆」の絵馬も市指定重要文化財として龍峰寺にて管理・保存されています。
『龍峰寺』の境内
龍峰寺の本堂になる「瑞雲山」。大きく圧倒される存在感ある本堂です。
手水舎の周りも草木に囲まれ、夏は涼し気。龍様の顔が勇ましいというより、ちょっとかわいげある表情が印象的。
苔むした石碑や石畳、外界と切り離されたかのように、静けさただよう境内。参拝するだけで癒される空間です。
『龍峰寺』のアクセス・駐車場
アクセス
名称 | 臨済宗建長寺派 瑞雲山 龍峰寺 |
所在地 | 神奈川県海老名市国分北2丁目13-40 |
電話番号 | 046-231-5074 |
最寄駅 | 小田急線/相鉄線 海老名駅(徒歩18分) |
最寄バス停 | 神奈川中央交通 弥生神社前 |
駐車場 | 参拝者無料駐車場有 |
駐車場
『龍峰寺』まとめ
社務猫のいる弥生神社に隣接する『龍峰寺』。海老名市国分北の高台に位置し、駐車場からは海老名市街を見下ろせる絶景スポット。
隣接する弥生神社と合わせて、心癒されるパワースポットです。天気の良い日は、苔むした境内と迫力ある山門が出迎える『龍峰寺』。
海老名エリアで癒しのパワースポット発見です。