『江戸東京たてもの園』とは
『江戸東京たてもの園』は東京都小金井市の「都立小金井公園内」にある屋外に設置された博物館です。年々姿を消していく江戸・東京の歴史ある建造物を移築・保存し、展示をしている野外博物館です。
ここ『江戸東京たてもの園』にある建築物はジブリ映画、特に「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われる建物、風景が多数存在します。それもそのはず、同じ東京都小金井市にスタジオジブリも社屋を構え、宮崎駿監督が散歩に立ち寄ったり、スタジオジブリの作画スタッフがスケッチにくる光景も見られたそうです。
ちなみに、園のマスコットキャラター「えどまる」は宮崎監督がデザインしています。
園内は大きく分けて3つのゾーンで分かれてます。「ジブリの世界観」が見られるのは主に「東ゾーン」です。この「東ゾーン」と「センター・西ゾーン」に分けてエリアを紹介します。
「千と千尋の神隠し」を楽しむ「東ゾーン」
「子宝湯」~湯婆婆のいる「油屋」のモデル~
建物たちの一番奥に建つ「子宝湯」。ジブリの公式でも、映画の設定にあった「商店街の一角にそびえたつ銭湯」のイメージをもらったことが公表されてます。
この「子宝湯」は昭和4年(1929年)に足立区千住元町に建てられた銭湯で1988年まで営業後、移築されてます。レトロな銭湯内の風景がなかなかよい雰囲気を醸し出してます。
「武居三省堂」~釜爺のボイラー室モデル~
店舗の外観だけをみると、映画のどの場面か分かりませんが、建物内に入ると「あッ~」と思い出します。油屋で働く釜爺の仕事場です。クモのような長い手で取りだしていた薬草の入ったたくさんの引き出しです。
実際の「武居三省堂」は昭和2年(1927年))神田須田町に建てられた文具店です。もともとは書道の卸売りで、棚には筆の在庫が入っていたそうです。
「高橋是清邸」~白龍(ハク)が血だらけで、飛び込んでくる建物~
「高橋是清邸」は正確には「センターゾーン」に入りますが、ジブリの「東ゾーン」へ入る入口にあります。
映画のなかで、ハクが血だらけで千尋のいる建物の窓に飛び込んでくるシーン。特徴的な窓枠だったのを思い出します。見比べてみると、モデルになった場所と納得です。
実際の建物も、歴史の教科書にでるほど有名です。「高橋是清」と言えば「2.26事件」。この陸軍のクーデター事件で命を落とした場所でもあります。
「鍵屋」~千尋の両親が豚なって食事をする場所~
千尋の親が大皿料理を食べ、豚となってしまうシーンです。中には映画と同じようにカウンターがあり、シーンそのものです。
実際の建物としても、居酒屋として使われていました。台東区下谷の言問通りで幕末から営業していた居酒屋さんでした。
「都電7500形」~千尋がカオナシとのる電車~
カオナシと千尋がのった電車のモデルがこの「都電7500形」。展示されている車両は昭和37年(1962年)製造で、渋谷、新橋、神田などを走っていた車両です。
他にも見どころ満載「センターゾーン」・「西ゾーン」
【ビジターセンター(旧光華殿)(きゅうこうかでん)】
『江戸東京たてもの園』の受付がある建物。内部などが新しいので見過ごしがちですが、この建物も移築物件です。それも皇居前広場に昭和15年(1940年)の紀元2600年記念式典のために建てられた式殿です。
【デ・ラランデ邸】
明治43年(1910年)頃にドイツ人のゲオルグ・デ・ラランデ(建築家)により平屋の洋館を3階建てに増築した建物です。
この建物内・テラスで、喫茶やお食事を楽しめるカフェ「武蔵野茶房」となってます。
『江戸東京たてもの園』アクセス・開園時間・駐車場
アクセス・営業時間
施設名 | 江戸東京たてもの園 |
所在地 | 東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内) |
電話番号 | 042-388-3300 |
開園時間 | 4月~9月 9:00 ~ 17:00 10月~3月 9:30 ~ 16:30 ※入園は閉園時刻の30分前まで |
休園日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日) |
観覧料 | 一般 400円 65歳以上 200円 大学生 320円 高校生・中学生(都外) 200円 ※都内在住・在学中学生・小学生・未就学児童は無料。 |
公式HP | https://www.tatemonoen.jp/ |
公式SNS | 公式X https://x.com/tatemono1 公式Instagram https://www.instagram.com/tatemonoen/ |
駐車場 | 小金井公園第一有料駐車場 |
最寄駅 | 西武新宿線 花小金井駅 |
最寄バス停 | 西武バス 小金井公園西口 |
【GoogleMap】
駐車場
【小金井公園駐車場】
小金井公園第一駐車場
小金井公園第二駐車場
『江戸東京たてもの園』まとめ
『江戸東京たてもの園』は子供から大人まで、男女問わず楽しめるスポットです。公共の施設ということもあり、観覧料も非常にお安く、半日から一日楽しめます。小学校低学年、幼児には楽しめない場合もあるでしょうが、園外に出れば、広々した公園も広がってますので、どの年代の子供でも楽しめるでしょう。
『江戸東京たてもの園』に行く予定を立てた時は、行く前に「千と千尋の神隠し」をみてから訪問すると楽しみが膨らむ事間違いなしです。